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2023年11月26日 (日)

新内視鏡システム導入(2023.6月)

2023.6月Olympus EVIS X1という、大学病院クラスの最新型内視鏡システムを導入しました。

① 画像が明るくなりました
② 経鼻内視鏡でもハイビジョン
③ 新しい画像処理技術 
が特長です。

 ① 画像が明るくなりました
A;XP290N(旧型経鼻) B;H290Z(旧型経口ハイビジョン)
C;1200N(最新型経鼻ハイビジョン) D;XZ1200(最新型経口ハイビジョン)
A,Bに比べてC,Dは遠くまで光が届いて明るい画像となっています。Photo_20231126170101

 ② 経鼻内視鏡でもハイビジョン
左;H290Z(旧型経口ハイビジョン)右;1200N(最新型経鼻ハイビジョン)Photo_20231126170201
食道-胃境界部のNBI(狭帯域観察)です。画面右上、茶色いデルタ状の胃粘膜の中に緑色の細い血管が観察されます。最新型経鼻内視鏡は、旧型経口高精細内視鏡と同様にハイビジョン画像が得られます。

 ③ 新しい画像処理技術~TXI~
上段(E,F)はピロリ菌未感染の正常胃粘膜、下段(G,H)はピロリ菌感染による萎縮性胃炎の像です。それぞれ左側は通常観察、右側は今回導入したTXI(構造色彩強調画像)です。Txi
Fの正常粘膜では正常血管(集合細静脈の規則的配列)が点状に赤くなりますが背景粘膜の色調は均一です。Hでは萎縮粘膜が青く強調され通常観察で見える範囲以上に萎縮が拡がっている様子が観察できます。

NBIが赤色を消した短波長のため粘膜浅層の構造を明瞭化するのに対して、TXI(構造色彩強調画像)はもう少し深い組織を画像化する可能性があります。Txi_20231126170501

I,J;粘膜下腫瘤、K,L;のう胞(深部に液体がたまった水風船の状態)で、それぞれ左は通常観察、右はTXIです。TXIでのう胞はより青く強調されます。

④最新型経鼻内視鏡で診断した食道がんの一例

Photo_20231126170901

M;通常観察で中部食道に不整なびらんを認めます。

N;NBI観察では表層血管は茶色になります。手前のびらんの中に、背景粘膜の点状血管に比べやや太めの茶色い血管(矢印、タイプB1血管と呼ばれます)を認めます。

経鼻内視鏡でハイビジョン画像が得られ、食道がんが早期発見できたと考えられます。

(2023.12/04追記)病理組織診断:中分化型食道扁平上皮癌、pT1a-mm、0-2a、20×16mm、Ly0、V0、N0(リンパ節転移なし) の表在癌でした。

 

胃がんNBI画像がホームページから落ちてしまったのでこちらに再掲致します。Nbi

上部消化管内視鏡スクリーニング認定医を取得しました。最近AIが内視鏡にも導入され胃がん・大腸がんの診断に利用され始めています。しかし、AI診断するためにまず大事なことは「キレイな画像を撮ること」です。私事ですが、2014.4月モデル事業として開始された「横浜市胃がん内視鏡検診」創設時から現在まで読影医として参加させて頂き、”網羅性、色調、露出、レンズ面汚れ、粘液付着、空気量”などについて当時横浜栄共済病院院長であられた細川治先生に指導を受けました。当院の内視鏡画像は他と比べて決してひけをとらないものと自負しております。

202311241

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