流行してきたXEC亜株に対する現行「JN.1」ワクチンの効果
オミクロン株は世界各国で数種類が群雄割拠状態で、日本国内ではこれまで「KP.3」亜株が流行していましたが、9月以降「XEC」亜株の比率が増えています。
東京都保健医療局の解析結果です 9/30以降、XECが増えてきています
「X」は組換え型を示す頭文字です。2023年秋冬のワクチンは「XBB.1.5」で作られたワクチンでしたね。
「XEC」亜株は前回ブログにも出ていました。JN.1系統の一番下にいました
より詳しくは「KS.1.1(JN.13.1.1.1)」亜株と「KP.3.3(JN.1.11.1.3.3)」亜株の組換えとのことです(東大医科研 佐藤 佳教授ら)
さて、「XEC」亜株に対する現行「JN.1」ワクチンの効果はどうなのでしょうか。2024.11/7ドイツから文献が出ていたので抜粋・引用します。
健康な医療従事者33人(男性46%、年齢中央値45歳)に「JN.1」ワクチンを接種し21日目の中和抗体価を調べたものです。結果は『抗体価は上昇した。ただし「JN.1」亜株に比べると「XEC」亜株の抗体価上昇は少なかった(2.9分の1)』というものでした。
より詳しくは『JN.1、XEC株に対するワクチン接種前→後の中和抗体価(GMT)はそれぞれ417→2,430、75→840であり両方とも上昇したが、JN.1株に比べXEC株は2.9分の1の低値でした』
左;「JN.1」亜株に対する中和抗体価。右;「XEC」亜株に対する中和抗体価(中央;アメリカなどで流行した「KP.3.1.1」亜株)
「XEC」亜株は「JN.1」亜株の子孫同士による組換え亜株のようです。その意味で現行「JN.1」ワクチンは(少なくとも2023年の「XBB.1.5」ワクチンより)効果は高いと考えられますし、2023年接種したワクチンによる中和抗体価はすでに低下している時期ですから、重症化しやすいとされる高齢者や免疫低下している方(血液疾患、慢性肺疾患、慢性腎臓病など)は接種が望ましいと思われます。(横浜市では高齢者接種率が11月上旬ころで約10%と低迷しているそうで、この冬流行が危惧される一因となっています)
「健康」カテゴリの記事
- 流行してきたXEC亜株に対する現行「JN.1」ワクチンの効果(2024.11.24)
- 10月に始まる新ワクチンの効果(2024.10.01)
- コロナ後遺症は減ってきたが、かなりいます(2024.08.14)
- 建物内のCOVID-19予防について(CDCより抜粋)(2024.07.02)
- XBB 1価ワクチンは現在の流行株にも有効(2024.01.29)
この記事へのコメントは終了しました。




コメント